お茶の清香園が「地の利」「茶畑」「人の和」の三つの要素を満たした条件で作る新茶にもうすぐ収穫の季節がやってきます。

おいしいお茶が出来る三つの条件を頑なに守り行う製茶までの行程

「地の利」お茶は農産物です。それだけに、とても重要なのは茶畑のある環境であると考えております。「朝霧」、「澄んだ空気」、「良質の水」、「土壌」その全てが揃った場所で私達は新茶を育んでおります。

1.夜明けの霧がかった茶園。新芽に大敵な”霜”を防ぐのに欠かせません。2.山々から流れる水は自然のミネラルたっぷりで苦渋みの少ない新茶を育みます。

「茶畑」充分に耕された土は棒がスーッとささる程柔らかで茶の根からの栄養を吸収する効率が格段に良くなります。成育状況は茶の木の枝にすぐに表れます。栄養が十分に行きわたっている茶の木の枝は太く弾力があり指で折ろうとしても折れません。お茶は手をかけた分だけ美味しくできる、正直な農産物です。だからこそ、私達は茶畑に徹底してこだわります。

1.お茶の生育状況は、木の枝先や幹などに表れます。日々確認を怠りません。2.指で折り曲げようとしても弾力があり折れません。こういう茶畑は抜群の新茶が出来ます。3.土作りは人でいう「食生活」と同じです。4.4月中旬の新芽風景。樹勢があるため力強い新芽が出来ています。

「人の和」収穫から蒸熱、揉み、乾燥、仕上げの火入れまで茶作りには数々の行程があります。どの行程も一つでも誤れば決して美味しいお茶は出来ません。彼らが精魂込めて作った茶葉を私達がそのたすきを繫ぎ古式製法「釜炒り」の技術を継承した「追い火」により茶葉に「香り」という命を吹き込みます。三つ揃い製法 深蒸し新茶の完成です。

1.出来立ての新茶に「追い火」を行い新茶の命である「香り」を吹き込みます。2.新茶の香りを確かめながら焙煎具合を見極めます。3.深蒸し製法の中でも、茶葉の芯まで蒸気を通す「特蒸し」を行い、旨みを最大限に引き出します。

清香園の畑は芽重型栽培だから肉厚な茶葉なんです。

芽数型栽培では何度も切って枝をどんどん増やすことで、新芽をたくさん収穫する作り方、しかし、味を左右する葉層が薄く、葉が小さい。清香園の芽重型栽培だと、なるべく切らないようにして、枝を増やさない作り方。新芽の収穫量が少なく、畑の手入れや手間がかかるが、葉層が厚く、葉が大きくなる。

まろやかな旨味を引き出す深蒸し製法

一般的な煎茶は旨味と渋みが調和。ややコクがあり清涼な後味。時間にして40秒ほど蒸します。昔からこの蒸し方が全国的に普通でした。当園の深蒸し茶はまろやかな甘みがありコクのある味わい。120秒間長く蒸すことで濃い旨味を引き出します。